黒砂公民館 避難所運営視察

2020年05月21日

 

※画像はクリックすると拡大してご覧になれます

渡辺しのぶfacebookページ 2020.5.23投稿より抜粋・追記

【千葉市の避難所対応がニュースに!!】

黒砂公民館の避難所運営委員会の活動がNHKのニュースで取り上げられました。

 

避難所のコロナ感染防止策

利用できる人大幅減など課題に 千葉

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200519/k10012436011000.html

 

ずっと黒砂地区防災会議で中心的に活動を進めてきた池江麻里さんから、今回のコロナ禍対応で感じたことについて、5月21日(木)に直接話を伺いました。

もともと、マニュアルボックスを活用した避難所運営が特徴の黒砂地区。避難訓練では避難所を実際に立ち上げて炊き出しまでやったり、中学生と一緒に行ったりと、先進的に取り組まれてきました。訓練では【無事です】タオルを各家も掲げて、参加します。

 

千葉市の 避難所運営委員会 活動事例集

https://www.city.chiba.jp/somu/bosai/documents/jireishuu.pdf

【事例1・4・5】で取り上げられています。

 

誰が避難所に来られるか分からない中で、迅速に避難所を立ち上げるためのマニュアルボックスの仕組みはぜひ取り入れて欲しいです。

毎回お話を聞くたびに内容が充実して、トライandエラーを繰り返して使いやすくなっています。各地域で必要な準備は異なるので、実際に避難訓練をしながら地域に合わせて変えていってほしいと、池江さん

 

今回ニュースとして取り上げていただき、何を伝えたいか?

 

避難所でコロナ対策をする方法を伝えたいのではなく、

避難所は頑張って感染対策をしても、充分とは言えず、限られた人数しか入れない。各家庭での避難生活の訓練こそ必要であることを千葉市全体で取り組むべきだと話されました。

本年度はコロナ禍の中で避難訓練を取りやめるのでなく、今だからこそ、コロナ禍での避難訓練を実施予定とのこと。

例年の避難所を立ち上げて集まる訓練ではなく、各家庭でできる範囲で電気・ガス・水道が止まっている想定で訓練を行ってもらい、本部だけ立ち上げ、本部から各家庭を回る訓練にするそうです。

 

現在、黒砂公民館は避難所仕様になっており、避難所運営委員会を担っている方、避難所開設訓練をされたことがない場合はマニュアルボックス実物を見てもらうチャンスです。

週明け25日には撤収するそうなので、見られるのは日曜日までです。

 

展示期間は過ぎましたが、池江さんは地域でお話する機会があればいつでも行きますとのこと。


避難所受付。災害時用公衆電話も実際に出して2つを離して設置  (2つのうち1つは国際電話もかけられるらしいが、どっちか見た目では分からず)。  使用説明も横に貼り、これ消毒しないんですか?と聞いたらその場で書き出す池江さん。
避難所受付。災害時用公衆電話も実際に出して2つを離して設置 (2つのうち1つは国際電話もかけられるらしいが、どっちか見た目では分からず)。 使用説明も横に貼り、これ消毒しないんですか?と聞いたらその場で書き出す池江さん。
ノートに記録しておくことになってるけど、今後は訓練でも書くようにするためにノートを作ったとのこと。  マニュアルに書いてあるだけでなく、実際に物があるから人は動くとの考えから。  今までは運営本部だけで記録するつもりだったけど、各部隊に必要ねと増やしたそうです。
ノートに記録しておくことになってるけど、今後は訓練でも書くようにするためにノートを作ったとのこと。 マニュアルに書いてあるだけでなく、実際に物があるから人は動くとの考えから。 今までは運営本部だけで記録するつもりだったけど、各部隊に必要ねと増やしたそうです。
館内の配置図。臨機応変に対応できるように付箋で。  今回、救護室が新たに設けられました。
館内の配置図。臨機応変に対応できるように付箋で。 今回、救護室が新たに設けられました。
感染症対策のための書き出し。  今回を機に強化するために…ここ2年、地域の協力者を募ってきたことで、今回も医療関係者からのアドバイスをもらえたとのこと。
感染症対策のための書き出し。 今回を機に強化するために…ここ2年、地域の協力者を募ってきたことで、今回も医療関係者からのアドバイスをもらえたとのこと。
感染症対策をした救護所。入り口にはサンダル配置。  今までトイレ用に用意していたものを一部転用して救護所用に書き換え  →誰がみてもわかるようにしておくところが大事。
感染症対策をした救護所。入り口にはサンダル配置。 今までトイレ用に用意していたものを一部転用して救護所用に書き換え →誰がみてもわかるようにしておくところが大事。
ゴミ箱に蓋は鉄則、と看護師さんのアドバイスから。  避難所には必ずある、クラッカーのケースを再利用して作ったそうです。
ゴミ箱に蓋は鉄則、と看護師さんのアドバイスから。 避難所には必ずある、クラッカーのケースを再利用して作ったそうです。
防護服も作ってみたと。  電源がなくて携帯が見られなくてもすぐ対応できるように紙に書き出し、実物を一つ救護所用のマニュアルボックスに入れておくそうです。
防護服も作ってみたと。 電源がなくて携帯が見られなくてもすぐ対応できるように紙に書き出し、実物を一つ救護所用のマニュアルボックスに入れておくそうです。
避難所トイレを一つ救護所の中に設置することに。  感染症の疑いある方が健康な方と生活ラインを別にするため。  避難所用トイレも介護終わった家庭からの寄付で手すり付き!     毎年避難訓練を行なっているで、これ使えるんじゃないと持ってきてくれる方が居たり、呼びかけると寄付があるそうです。
避難所トイレを一つ救護所の中に設置することに。 感染症の疑いある方が健康な方と生活ラインを別にするため。 避難所用トイレも介護終わった家庭からの寄付で手すり付き! 毎年避難訓練を行なっているで、これ使えるんじゃないと持ってきてくれる方が居たり、呼びかけると寄付があるそうです。
これが取材記事にあった一般避難室。オレンジの部分は家族で数名避難。1人用と組み合わせて仮置きしてありますが、多くてもここに20人という想定。  他にも1泊ならイスでも良いかもと、椅子を置いてみたり、何バージョンかやってみたそうです。
これが取材記事にあった一般避難室。オレンジの部分は家族で数名避難。1人用と組み合わせて仮置きしてありますが、多くてもここに20人という想定。 他にも1泊ならイスでも良いかもと、椅子を置いてみたり、何バージョンかやってみたそうです。
こちらは後日伺ったときの様子。段ボールで区切るものが置かれていました。
こちらは後日伺ったときの様子。段ボールで区切るものが置かれていました。

 

 

「換気しましょう」と張り紙に書いてあれば、誰かが声をかけてやりだすだろうと。  避難時の混乱の中ではすぐに気がつかないことも、余裕がある今だからこの紙を作って、マニュアルボックスに入れておけます。  事前の準備で感染リスクは下がります。
「換気しましょう」と張り紙に書いてあれば、誰かが声をかけてやりだすだろうと。 避難時の混乱の中ではすぐに気がつかないことも、余裕がある今だからこの紙を作って、マニュアルボックスに入れておけます。 事前の準備で感染リスクは下がります。
掃除用具、館内にはモップしか無かったのでこれは今回購入したそう。  これも感染症対策の一環。
掃除用具、館内にはモップしか無かったのでこれは今回購入したそう。 これも感染症対策の一環。
これがマニュアルボックス。  蓋を開けるとそのボックス内に入ってるものの写真。  使い方がパッと一目で判るようになってます。  誰が開けても何をどこに置けば良いかわかり、すぐに設置を始められます。
これがマニュアルボックス。 蓋を開けるとそのボックス内に入ってるものの写真。 使い方がパッと一目で判るようになってます。 誰が開けても何をどこに置けば良いかわかり、すぐに設置を始められます。
必要となる情報、確認しなくてはいけない情報は項目を事前に用意。  枠組みがあることで避難所運営しながら自然に情報がここに集まります。
必要となる情報、確認しなくてはいけない情報は項目を事前に用意。 枠組みがあることで避難所運営しながら自然に情報がここに集まります。
天気がよかったら外に出すそう。外向きに掲示することで、中に入る人を減らすことになります。
天気がよかったら外に出すそう。外向きに掲示することで、中に入る人を減らすことになります。